正行作ダルマ四角玄能は効きがよく振りやすいです。叩き鑿に最適です。サイズ全長8,5センチ、穴縦2.65センチ穴横9ミリ、重さ640グラム。当店で特別に作っていただきました。正行全鋼玄能の特徴として材料は、55Cという丸棒の鋼材を四角に成形します。ダルマの場合さらに丈をつぶします。材料は鉄屋さんがバンドソー(機械の鋸)でひいてもらった物を使っています。自分でひいてません。55Cという材料は焼入れしたときにロックウェル硬度計で55でるそうです。安いものや見てくれだけの玄能には45Cの材料が使われているようです。45Cですと玄能の口がだれたり、へこんだりするものがあります。火造りは金鎚、エアーハンマーを使ってまとめていきます。タップといわれる型のようなものは使いません。タップを使うと材料をそのまま型に入れるこのなので鍛造もいらず、狂いもでないため鍛冶屋さんでも量産できます。正行さんのように形状をしゃくませたり、凹凸をつける味のある形状は型ではできません。長年の経験と培った技術でしかできないのです。若い頃(3,40代)、玄能を作っていたときは、材料はあまり吟味せず、量を造っていたそうです。最近安くうられているのがそれです。火力は主にコークスを使い、小刀、鉋など刃がつく刃物には焼入れに松炭を使います。玄能はコークスです。焼入れは口だけでなく、ひつ穴の両脇も焼きを入れます。穴のだれ、横打ち、効きがより良く、永く使えます。近年、日本一の鍛冶屋になったという社会的な自覚と共に、見てくれだけでなく、内容によりこだわっていくようになりました。故長谷川幸三郎氏も言っていた「玄能硬くなくてはいけない」。硬ければ効きがよく、仕事がしやすいのです。正行さんも硬さにこだわり、玄能を使っていて、口の芯からはずすと口の端がかけるくらい、意識して良い焼きを入れています。正行さんと話をしたことのある人は聞いた事があるかもしれませんが「俺は日本一の玄能鍛冶だから」。初めて聞くかたは、かなり威張っていると感じると思います。しかし、その言葉の奥には、正行さんが歩んで来た人生、鍛冶屋としての経験、毎日の妥協をしない仕事から、他の鍛冶屋にはない自信が出てくるのだと思います。だからこそ、正行玄能を使っていただければ、永く良い仕事ができますという言葉の裏返しに思います。皆様も一度、日本一の玄能をお試しくださいませ。